新規ドメインを取得する前に

取得したいドメインは「健全なドメイン」ですか?

もし、空きドメインを見つけてこれからビジネスサイトを立ち上げようとしているなら、ドメインを取得する前に「健全なドメインかどうか」を調べることをオススメします。なぜなら、これから取得しようとしているドメインが、「以前に誰かに取得されたことがあり、ペナルティを受けているドメインである可能性がある」からです。

ペナルティのリスクがある中古ドメイン

  • 過去に法に抵触するコンテンツを配信していたサイト
  • 過去にアダルトコンテンツを配信していたサイト
  • 過去にスパム行為を行っていたサイト
  • 過去に不適切な被リンクを大量に保有していたサイト

上記サイトの運用履歴がある場合に考えられるリスク

  • そのドメインがペナルティを受けている可能性
  • そのドメインがブラックリストに載っている可能性
  • そのドメインが悪い被リンクを持っている可能性

ドメインを取得する前には、こういった履歴がないかをキッチリと調べたほうがいいでしょう。万が一、そのドメインが何らかのペナルティを受けている場合、「検索順位が上がらない」「検索エンジンにインデックスされない」という事態に遭遇するかもしれません。そういった事態に遭遇しないためにも、以下にご紹介する3つの方法で、これから取得するドメインの健全性を調べましょう。

1.ドメインの運用履歴を調べる

Internet Archiveへアクセスします。フォームへURLを入力したら「BROWSE HISTORY」をクリック。これで、そのドメインに運用履歴があるかどうかを調べられます。
Internet Archive  Digital Library of Free Books  Movies  Music   Wayback Machine

ドメインの運用履歴がない場合

過去にそのドメインでの運用履歴が見つからない場合は、以下のような画面が表示されます。この画面が表示されれば、まずは安心です。
Internet Archive Wayback Machine_ok2

ドメインの運用履歴がある場合

過去にそのドメインでの運用履歴が見つかった場合は、以下の画面が表示されます。縦線のある個所は運用履歴が確認されている期間です。このドメインの場合は、2000年~2005年、そして6年後の2011年に使われていたようですね。
wayback2

過去の運用履歴が残っていた場合は、その時期に記録されたサイト画面を確認してみましょう。縦線が表示されている年をクリックしてください。その年のカレンダーが下に表示されるので、水色の丸が付けられた日付(どれでもOK)をクリックします(水色の丸が付いた日付はその当時の記録された画面が残っている)。
wayback Machine3

当時運用されていたサイト画面が表示されます。
wayback4

もしも、以前に運用されていたドメインが不健全なサイトだった場合には、そのドメインが何らかのリスクを持っている可能性があります。その場合は、次の手順でドメインがブラックリストに載っていないかを調べてみましょう。

2.ドメインがブラックじゃないかを調べる

aguseにアクセスします。フォームにURLを入力したら「調べる」をクリック。
aguse.jp  ウェブ調査

調査結果の画面が表示されるので、ブラックリスト判定結果の欄を確認しましょう。ここには、国内外のブラックリストの照合結果が表示されます。各項目が「○SAFE」であれば問題ありません。
aguse.jp  ウェブ調査

もしも、上記判定結果が「COUTION」だった場合は、そのドメインはブラックリスト入りしているドメインとなります。ただし、認識いただきたいのは「ドメイン所有者が変わった場合は、原則的に以前の評価を引き継がない」という点。稀に引き継いでしまうケースもあるようですが、その場合はGoogleへ適切な通知をおこなうことで評価はリセットされます。

とは言っても、判断するのはGoogle側。もしかしたら「以前の所有者と現在の所有者の関係性が潔白じゃない」などの理由でこちらからの申請が通らない可能性も。そのようなリスクのあるドメインを所有すべきかどうかは状況に応じて、となりますね。

最後に、ドメインの被リンクについても調べてみましょう。

3.ドメインへの被リンクを調べる

OPEN SITE EXPLORERへアクセスします。フォームに調べたいドメインを入力して「Search」をクリックします。
Open Site Explorer

そのドメインへの被リンクがある場合、検索結果にリストが表示されます。
Open Site Explorer2

リストが表示されたら、確認したい項目は上図の赤枠3列。各項目は以下のような内容になります。

①被リンク元
ドメインへのリンクを貼っているリンク元とそのページタイトル。
②アンカーテキスト
どういった文言でリンクが貼られているか。
③リンクURL
実際にリンクが貼られているURLページ。

もし、この被リンク調査で不健全な被リンク・グレーな被リンクが見つかった場合は、ドメイン取得を検討したほうがいいですが、それ以外でも注意したいのは、「リンク先が健全だったとしてもNGな場合がある」点です。

被リンクには、以下のようなペナルティの対象となるものが存在します。

  • SEOのみを目的とした不正なリンク(自演リンク、被リンクの購入)
  • 過剰な相互リンクや相互リンクのみを目的としたページからのリンク
  • 質の低いディレクトリやブックマークサイトからのリンク

などなど。被リンク元を確認して不健全でなかったとしても、いざドメインを取得してみたら「不自然なリンクパターンが検出されました」といったGoogleからの警告が届く可能性があります。

そうしたドメインを取得してしまった場合は、Googleへリンクを否認する旨を通知することで問題は解決しますが、本当にその作業を行うだけの必要性があるかどうか。別のまっさらなドメインを取得したほうが効率が良いかもしれません。

ドメイン取得前に検討すること

以上、3項目がドメイン取得前に調べておきたいポイントです。各項目にも書きましたが、調査を行った際に「過去に問題があったドメイン」だったことが分かったとしても、Googleへ適切な措置を行うことで、それらはクリアすることができます。ただ、本当にその作業を行うだけの必要性があるのか。新規ドメインを取得したほうがいいんじゃないか。ここの判断が必要になってきますね。

最後に、取得したドメインに問題があった場合の対処法についてご紹介します。

取得したドメインに問題があった場合

中古ドメインの評価の引継ぎについて

ドメインが中古ドメインであった場合、原則的に所有者が変わった時点でドメインの評価はリセットされる仕様です。ただ、以前のドメインの有効期限が直近だったりすると、そのドメインの評価が少しの間は残ってしまうことがあります(稀に直近じゃなくても評価を引き継ぐ場合もあるようです)。

万が一、過去のペナルティが原因で検索エンジンにインデックスされない、検索順位が上がらない可能性がある場合は、Googleウェブマスターツールに該当のサイトを登録後、以下の手順でサイトに問題がないかを確認し、必要があればGoogleへ再審査リクエストを送りましょう。

対処方法

Googleウェブマスターツールにアクセスし、該当サイトのURLをクリックします。
ウェブマスター ツール   ホーム

左メニューの「検索トラフィック」→「手動による対策」をクリック。
ウェブマスター ツール   サイトのダッシュボード2

結果を確認します。「手動によるウェブスパム対策は見つかりませんでした。」なら問題ありません。
ウェブマスター ツール   手動による対策

もし、ここで以下のような項目が表示されていた場合(実際にはもっとたくさんの項目があります)は、そのサイトに問題が発生しています。

  • サイトへの不自然なリンク
  • サイトからの不自然なリンク
  • クローキング/不正なリダイレクト
  • 悪質なスパム

ガイドラインに違反するようなことをしていないのに上記のような問題等が検出された場合は、以下ウェブマスターツール公式サイトのガイドを参考に、Googleへ再審査リクエストを送ることが出来ます。

ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)を遵守しているにもかかわらず、サイトが Google の検索結果に表示されない場合や、以前より掲載順位が下がった場合は、サイトの再審査をリクエストできます。 出典:サイトが検索結果に表示されない場合 – ウェブマスターツール

最近ドメインを購入し、そのドメインが購入前に Google のガイドラインに違反していた可能性がある場合、再審査のリクエスト フォームで、最近サイトを取得したことと、そのサイトが現在はガイドラインに準拠していることを、Google までご連絡ください。 出典:サイトが検索結果に表示されない場合 – ウェブマスターツール

以下は、実際にGoogleへ再審査リクエストをおこない、ペナルティが解除された方の記事です。

ウェブマスターツールにて新しく取得して運営をはじめてるから手動ペナルティーがあれば解除して欲しい旨を送信! 6日後に「該当ドメインの再審査リクエスト: Webspam チームによる手動の対応が取り消されました」との報告が入り無事にインデックス完了! 出典:新規ドメイン取得⇒GoogleにインデックスされないTT

ドメインを取得する作業自体はとても簡単なので、こういった事前確認作業は少し手間が掛かる気はしますよね。ですが、実際にリスクを抱えるドメインだった場合の対処はもっと面倒です。事前確認をおこなうことで、これらの面倒は回避できるので下調べは大事だということを覚えておきましょう。