POPとIMAPはメールの受信方法が違う

POPは「Post Office Protocol」、IMAPは「Internet Message Access Protocol」の略で、どちらもメールを受信する際のプロトコル(通信規約)の名前です。最初に誕生したのはPOPで、IMAPはPOPよりも新しいプロトコルになります(と言っても2年ほどなんですが)。

POPとIMAPの比較

POPは、メール本体を「メールサーバーから端末にダウンロードして閲覧する」のが特徴です。つまり、メールソフト側でメールを受信しているんですが、

これに対してIMAPは、メール本体はメールサーバーに残したまま、「メールサーバーにアクセスして閲覧する」のが特徴です。メールソフト側でメールを受信しているのではなく、受け取っているのはメールのキャッシュになります。

この2つの受信方法で何が変わるのかというと、

  • POPはダウンロードしたメールに対してアクションを起こしている
  • IMAPはメールサーバーのメールに対してアクションを起こしている

ので、例えば「メールを読んだかどうか」に照準をあてた場合、POPメールサーバは「そんなの知らないよ。だって、メールソフト側のことなんだから…。」となり、IMAPメールサーバーの場合は「さっきウチに来て、メールを読んでいったよ。」となるわけです。つまり、POPの場合は「メールをメールソフト側にダウンロードさせているだけ」なので、送ったあとのメールがどうなったか、なんてことは知らないのです。

ということは、仮に自宅PCのメールソフトと会社PCのメールソフトの両方で、共通のPOPメールサーバーから同じメールを受信できるように設定していた場合。自宅でAというメールを既読にしても、会社のメールソフトではAは既読になっていない、ということです。

これに対してIMAPメールサーバーの場合は、メールソフトを介してサーバーにアクセスし、サーバー側のメールに対してアクションを起こすので、自宅PCからAというメールを既読にしたのなら、会社PCから見てもAは既読になっています。

メールの削除も同様です。POPの場合は、自宅PCのメールソフト側でメールを削除したとしても、会社PCのメールソフト側のメールは削除されていません。IMAPの場合は、メールソフトを介してサーバーのメールを削除しているので、自宅だろうが会社だろうが関係ありません。

このように「連携」に特化した通信手段がIMAPの特徴です。IMAPにおいては、メールソフトは「サーバーを管理するコントローラー」の役割になるのです。

どちらを使うか

IMAPはメールサーバーにメールを残すので『メールサーバー側の容量』が重要になりますが、大容量なメールサーバーが用意されているのであれば、基本はIMAPで決まりじゃないでしょうか。前提として、メールソフトとメールサーバーの双方がIMAPに対応していることが条件にはなりますが。